【長崎巡礼:感想文紹介⑩】Fさん

長崎での夏合宿を終えて


私はこれまで長崎を訪れる機会はあったものの、長崎で巡礼をする機会に恵まれたのは今回が初めてでした。

いつかは日本のキリスト教の原点となる史跡が多い長崎の地を巡礼してみたいと願っていたので、今回このSYM夏合宿に参加できたことを心から感謝しています。

巡礼中は天候に恵まれ、美しい自然を眺めながらその日のテーマに沿って祈り、歩いたことでより多くの実りがありました。


外海に一生を捧げたド・ロ神父様の足跡をたどり、各教会を巡りながら殉教者たちの信仰に思いを馳せ、自分自身の信仰についても振り返るきっかけとなりました。

今回の巡礼で特に印象に残っていることはどんなことも恐れずに信仰を守り、生涯キリストの教えに従って証人となった殉教者たちの姿です。


「信仰を棄てない」という理由で厳しい迫害を受け、26聖人殉教者をはじめ多くの殉教者たちの神に対するゆるぎない信仰心を目の当たりにし、強い感銘を受けました。

これまで殉教者たちのことは何度も見聞きしてきましたが、実際に26聖人上陸の地である時津港から西坂の丘まで歩いてみることで、26聖人たちが何を思い感じながら歩まれたのか、そしてあなた自身はどう証していきたいのか問われているように感じました。


またキリスト教禁教期に、密かにキリスト教を守り伝えた潜伏キリシタンたちによって代々その信仰が受け継がれてきたことを考えた時、信仰とは個人的なものではなく、同じ信仰によって今もなお深い絆で結ばれていることを実感しました。

殉教者たちはそれぞれ特徴のある証しの生き方によってキリストをこの世に示し続けました。

今回の巡礼を通して日本におけるキリスト教の信仰の歴史をより深く知ることができ、これからも一人のキリスト者として神の愛を証しする生き方を選び、伝えていく使命を果たしていきたいと強く感じました。


最後になりましたが、神父様方をはじめ、各教会の信徒の皆様やシスター方に温かく迎えていただき、巡礼がより思い出深いものとなりました。

巡礼に際して、様々な形でご協力・ご支援をいただいた皆様に心から感謝申し上げます。巡礼に参加した青年たちが、これからも殉教者たちの取り次ぎに励まされ、イエスの証し人として歩み続けていくことができるようお祈りしていただけたら幸いです。


ありがとうございました。