総長「夢とは 何が私を幸せにするかということです」
11月10日(土)に開催した「第19回 SYMの集いスペシャル~総長と若者の集い~」での、フェルナンデス総長の講話の内容です。当日の臨場感をお伝えすべく、録音をもとに、なるべく総長の発言(翻訳)に忠実にまとめたものを、ここで分かち合いたいと思います。
今から私の話ですよ、秘書のホラシオ神父さん(笑)。とても短くて単純な話をしましょう。
今この時に、形式的なことをしたくないからです。今日のようにみなさんの自発性に期待しています。レクリエーションの時間、自己紹介などをしてきました。そして今この時、あとで祈りの時間もありますが、個人的にお互いに挨拶することもあるでしょう。ホラシオ神父さんやクレメンテ神父さんにサインをねだることもあるでしょう。思い出の写真を撮ることもあるでしょう。私たちはみなさんのためにここにいるのです。みなさんのとても近くにいたいから。みなさんには形式的にならないように願います。もっと近くに来てください。
質問の答えでいろいろなことを言いましたが、私が自分の生涯の話をしても分かることは、人生にとってすばらしいことがあるということです。みなさんそれぞれの人生にすばらしいことが起こるのです。どんな過程であっても同じです。あなたの職業や勉強や宗教が何であろうと、カップルの体験を始めたり、あるいは召命の識別をしたりすることもあるでしょう…すべてはよいことです。
ドン・ボスコが若者に言っていたあるすばらしいことばを紹介しましょう。「君たちが若者であるというだけで、私は君たちを熱愛する」。私にとって皆さんの人生は、とても貴重なものです。ドン・ボスコの別のことばに「私は君たちのことを信じている」というものもあります。私はみなさんの可能性を信じています。これはドン・ボスコが言っていたことです。
私の言いたいことは、みなさんそれぞれにすばらしい価値・意味があるということです。人生の中で成長していくようにお願いします。寝る時の夢ではなく、将来の夢をもつようにお願いします。どんな若者にも必ず理想があるはずだからです。トヨタのために働くといった夢ではないですよ。夢というのは、何が私を幸せにしてくれるのか、ということです。自分の人生でどうやったら満たされた気持ちになれるのかということ。
私は夕食の時にマナと一緒に食べました。彼女は仕事について話してくれました。マナは自分の職業よりももっと大きなものです。彼女の夢は自分の仕事よりももっと大きなものであるはずです。これが大事なことなのです。
マリナは医学を勉強しています。それを聞いてうれしかったです。きっとこれは奉仕するという夢があるのですよね。ただ単にお金を稼ぐために働くというよりもずっとすばらしいことです。そしてその後に、家族をつくるということも夢見ることができる。学者になるということも夢見ることができる。夢があるということです。
質問をします。まだまだみなさんには夢をもつ時間があります。みなさんの中で人生に夢があるという人は手を挙げてくれませんか?挙げていない人も後で見つけることができるでしょう。私たちは皆、理想をもつということが大切です。これが若者の最もすばらしいことです。
世界を回っていくとはっきり分かることがあります。それは、若者は誰でもほかの人に奉仕したい、自分の時間を誰かのために捧げたいという気持ちをもっているということです。自分の人格を捧げる、ボランティアになる、信徒や修道会の宣教師になるとか、誰かに奉仕するというプロフェッショナルになるということです。自分の息子のために捧げる母親になるということもあるでしょう。
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