#奄美感想文 No.2「神さまに生かされてるんだ」
毎年夏に行われるSYM夏合宿では、合宿終了後、参加した青年に感想文を書いていただき、それらを文集にして、お世話になった方々へお送りしています。
今年2019年も、8月23日(金)~27日(月)の4泊5日で「SYM夏合宿2019 in 奄美大島」を開催し、感想文集をつくりました。合宿に参加した青年たちが受けた恵みをより多くの人と分かち合うべく、感想文のいくつかを、1つずつ分かち合っていきたいと思いますので、ぜひご覧ください。
※WEB上での公開にあたって、本人の希望によりペンネームを使用する場合があります。
神さまの愛に生きる。
K・T(20歳女性・大学生)
「俺は、神さまに生かされてるんだ」。
これは、今回の巡礼中に、神さまが出会わせてくださった信者さんの言葉である。私の心に今も響いているのは、この言葉そのものに感動したからではない。その方が、この言葉どおりに、神さまに心を向けて行動していることに感動したからである。まるで神さまに恩返しをしているかのような、そのような振る舞いだった。
今回の奄美大島の巡礼では、このように、行いをもって神さまの愛を体現している方に多く出会った。各教会でのおもてなしはもちろん、奄美大島で出会った方一人ひとりの言葉や行いをとおして、多くの愛をいただいた気がする。そしてそれは、神さまがその方々をとおして伝えてくださった愛だと強く感じた。神さまの愛そのものだと思った。そう信じてみたい。
そして私もその愛を受けて、同じように、またそれ以上に、神さまの愛を体現できる人間になりたいと思った。そして同時に、この流れこそが、神の国なのではないかと思った。ちなみにイエスは神の国に関して次のように述べている。「『ここにある』『あそこにある』と言えるものでもない。じつに、神の国はあなたがたの間にあるのだ」(ルカによる福音書17章21節)。
しかし、じつは、奄美大島で受けた神さまの愛はもっともっと深かった。それは、神さま自身が造られた自然をとおして受けた愛である。その自然から受けた感動は今でも鮮明に思い出す。それは前乗り準備日の早朝のことであった。その朝はめずらしく早く目が覚めたので、これは神さまがお祈りしてほしいと願っているのかなと思い、外に出てみたのだが、そうしたらその空があまりにも、恐怖を感じるほどに美しかったのである。今まで見たこともないくらいのピンク色の雲と深い水色の空の中に、太陽の光が雲をとおして神々しく輝いていて、思わず「うわ、神さまじゃん」とつぶやいてしまったのを覚えている。空に包まれているような感覚と、そのうれしさと感動で涙があふれたのも、今考えてみると聖霊の働きだったのだろうと強く思う。またもや、神に感謝、なのである。
このように、私にとって奄美大島は、今まででいちばん神さまの愛を強く感じられた地だった。本当に魅力的な地だった。神さまの愛が豊かにあって、神の国が広く実現している地だと思った。奄美大島に教会があんなにもたくさん造られたことにも、大納得である。
「すべてのものの父である神は唯一であって、すべてのものの上にあり、すべてのものを通して働き、すべてのものの内におられます」(エフェソの信徒への手紙4章6節)。自然の中にも、私の中にも、神さまは常にいらっしゃる。今回、こんなにも神さまの愛を強く感じたからには、私ももっと、「生かされている」という感覚をもたねばならないと思った。そして、神さまの愛を体現していきたい。神さまの、無限の、無償の、大きな愛を、人に対する行いをもって讃えたい。
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