#奄美感想文 No.6「来てくれてありがとう」

 毎年夏に行われるSYM夏合宿では、合宿終了後、参加した青年に感想文を書いていただき、それらを文集にして、お世話になった方々へお送りしています。
 今年2019年も、8月23日(金)~27日(月)の4泊5日で「SYM夏合宿2019 in 奄美大島」を開催し、感想文集をつくりました。合宿に参加した青年たちが受けた恵みをより多くの人と分かち合うべく、感想文のいくつかを、1つずつ分かち合っていきたいと思いますので、ぜひご覧ください。
※WEB上での公開にあたって、本人の希望によりペンネームを使用する場合があります。

攻めてよかった


ディマリア(24歳男性・大学生)

 SYM夏合宿は一昨年の宮崎以来、そして事務局スタッフとしての参加は初めてでした。
 じつを言うと就職試験と今回の巡礼の日程が被っていたため、当初は参加をあきらめていました。そこで浦田神父様から途中参加でもよいから来ないかとお声がけいただき、さんざん迷った挙句、参加することにしました。就職試験に挟まれた日程なうえに、合流日の午前中は就職試験に行ってから空港に向かうというなかなかのスケジュールで、友人には「攻めたスケジュールだね」と大層驚かれました。試験を終えた後、スーツを脱ぎ捨て空港へダッシュ。そこまでして参加したのは、今年が大学最終学年で来年からはこういうことに参加しづらくなるだろうという考えと、やはり神父様に遅れて参加でもいいから来ないかと誘われたことが、神さまから呼ばれているのかもしれないとふと思ったからでした。
 結果として本当に、本当に行ってよかったです。
 巡礼では参加者それぞれの召命を聞く時間もあり、だれしも少なからず神さまとのドラマがあり、神さまのお導きを強く感じた巡礼となりました。
 そして夜中から教会を巡って歩くという迷惑極まりない企画にもかかわらず、奄美大島の多くの方が夜中からサポートしてくださったり、宿泊の手配をしてくださったり、おいしいご飯を用意してくださったり……。本当に恵まれた、そして奄美大島の方々の心の温かさに包まれた巡礼でした。
 とくに印象に残ったのは、打ち合わせの段階で人がいないだろうと予想していた教会でもお出迎えに待ってくださっていたことです。すべての教会で待ってくださり軽食を用意してくださったりとしていただき、とても心に打たれた出来事でした。
 また、スタッフとして延泊をし、ごちそうしていただいたその日の夜、とても心に残るお言葉をいただきました。
 「君たち若い人たちが来てくれたから、奄美の私たちもこうして集まることができて、神さまに心を向けることができた。そして私たちもこれから、たとえば教会学校などで若い人たち、子どもたちのためにがんばらなきゃと思えた。本当に来てくれてありがとう」。
 これ以上にうれしい言葉があるでしょうか。私たちは本当に偶然、神さまのお導きのもと奄美大島に巡礼をしに行きました。こんなにも行ったことを喜んでくださり、そしてよい働きかけを受けたとおっしゃってくださいました。これこそ若い力でもあり、奄美大島の方々の温かさであり、神さまからのお恵みなのだと強く感じました。
 最後になりますが、今回お世話になりました、奄美大島の皆様すべての方に心からのお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。奄美大島のすべての方が神さまからのお恵みで満ちるよう、お祈りしています。

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